東京ディズニーランドでいいキャストを見た

キャスト（従業員）の質の低下が言われる最近の東京ディズニーリゾートで、いいキャストを見た。

それは、東京ディズニーランドで開園待ちをしていたときのこと‥

開園30分前に彼は現れた。

まわりのゲスト（お客さん）がざわつく（キャーとか、拍手）ので、キャラクターが出てくるには早いし何だろ？と思ったら、彼だった。

小柄でやや恰幅（かっぷく）のいいその人は、日焼けした丸顔で、親しみやすいオーラをまとっていた。

よく通る声、ゆっくりとはっきりとした発声で、一瞬でまわりのゲストの注目を集めた。

身ぶり手ぶりを交えた案内は、ちょっとコミカルで、まわりのゲストのノリのよさもあいまって、彼のまわりのゲストはみんな笑顔に。

彼が言いたかったのは、２つ。

入園後は、あわてず進んでほしい。

今日は何も考えず遊ぶことだけ考えてほしい。

けがをしたり、させたりしないように、今日ここに集まったゲストみんなに東京ディズニーランドでの１日を楽しくすごしてほしいという彼の思いが伝わってくる案内だった。

最後の彼からの質問に、まわりのゲストと一緒に思わず答えちゃった。

「きょうは何の日？」

「遊ぶ日！」

彼が退場する時には、温かい拍手が起こった。

朝からとても楽しくて、いいキャストのパフォーマンスを見られてラッキーだった。

そっか、彼のことを知ってる人は知ってるんだ、だから彼が現れる直前、ゲストがざわついたんだとわかった。

東京ディズニーランドには、いいキャストがまだいた。

お読みいただき、ありがとうございます。

では、よい旅を！