エピソード

まさか間に合うとは

時刻は21:40。

今いるのはシー。

シーの奥地からずっと小走りでポルトパラディーゾまで戻ってきた。

もう無理。

「もう無理よ~、あきらめようよ。(ゼーゼー)」と私。

「えー、いやだー。絶対行く!」と娘。(小学校高学年)

手に持っているのは、ランドのスペースマウンテンのファストパス。

利用時間は、20:55~21:55。

あと15分でここからランドのスペースマウンテンまで行けるか?

シーの駅まで3分、すぐリゾートラインが来たとしてランドまで6分、ランドの駅からスペースマウンテンまで3分、合計12分‥。

行けるのか!?

でも、もう走りたくない、しんどい。心臓バクバクやし。

瞬間的にこんなことを頭の中で考えつつ、前を行く娘を追いかける。

待って~。

ゼーゼー言いながら、シーの駅に上がる。

リゾートラインがちょうど来た!すぐ乗れた。

ランドまでは2駅。

しばし呼吸を整える。

ランドの再入園って何時までできるんだろう?と思いながら。

そして、ランドの駅に到着。

急いで階段を降りて、再入園口へ。

入口の中年男性のキャストの温かい声「まだ、入れますよ~。」

えー?!まだ入れるの?もう閉園5分前ですけど‥

そして、急いで荷物検査、スタンプチェック、パスポートを通す。

「行ってらっしゃーい!」とキャストに見送られる。

もうファストパスの時間は過ぎている‥

この時すでに21:55。

「もうファストパスの時間過ぎてるし、無理じゃない?」と私。

「行く!」と娘。

そして、帰る人の波に逆らって、小走りでスペースマウンテンへ。

見えた!スペースマウンテン!

前にキャストがいる。何か言ってる。

「ファストパスの方はまだ入れまーす!」

ダメ元でゼーゼーしながら、ファストパスを見せる。

「どうぞー!」と笑顔のキャスト。

入れた。

たぶん、というか絶対時間過ぎてるよね。

こんだけゼーゼー言ってるから入れてくれたのか?

なんにせよ、ディズニーの慈愛を感じたよ。

スペースマウンテンの動く坂道でもゼーゼー言ってる私。

「よかったねー!乗れる!うれし~い!」とケロッとしてる娘。

私達のうしろに一組の父子が来てラスト。

私達はラスト2でした。

それにしても、呼吸が整いません。

あー、この状態でスペースマウンテンはきついなーと思いつつ、乗車。

予想通り、う~気持ち悪い‥

娘は、「楽しかった~!」と気分爽快。

負けたよ。

そのあきらめない心。

見習うよ。

そして、やり遂げた君は輝いてたよ。

何事もあきらめたらいかん-娘が教えてくれました。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

では、よい旅を!