エピソード

遠かった350m

2017/08/24

重い~。

肩が痛いし、指がちぎれそう。

ダウンコートの前(ファスナー)をあけてるけど、暑い。

汗かいてるし、顔も真っ赤になってるかも。

やばい。

ちょっとの距離だから大丈夫だと思ったけど、無理かも~。

がんばれ、自分!

 

今日は京都旅行の最終日。

午後は、友人と会っている娘と別行動。

娘との待ち合わせ場所のリムジンバス乗り場まで、私一人で大荷物を運んでいるところです。

京都駅直結のホテルグランヴィア京都から、京都駅八条口の関西空港行きリムジンバス乗り場まで。

距離にして350m。

昨日ルートを確認して、近いものだとたかをくくっていたら、思った以上に遠い。

担いでる荷物は3つ。

大きなボストンバッグ1個と中くらいのボストンバッグ1個と小ぶりのショルダーバッグ1個。

たぶん全部合わせて20kgはあるんじゃないかと。

中身は主に娘のもの。持ってきた洋服や京都で買った洋服やお土産。

ホテルをチェックアウトする時にベルデスクに預けて、さっきピックアップしてきたところ。

ホテルのベルデスクで、奥から持ってきてくださったのは小柄な女性のベルの方。

右腕と左腕に1個ずつ、ボストンバッグを下げて運んできてくださいました。

重いのに、(腕に引っ掛けるかんじで)下げてる。すごいな‥。さすが、プロ。

お礼を言って受け取ったものの、さあ、どう運ぼうか。

まず、大きいボストンバッグをよいしょっと右肩に担ぐ。

大きいし、重いし、肩にずっしり持ち手がくいこむけど、歩いているうちにズルズル下がってきそう。

次に、左腕に引っ掛けるかんじで、中くらいのボストンバッグとショルダーバッグを下げる。

最後に、右肩に担いだ大きいボストンバッグがずり下がらないように、持ち手を右手で支える。

大荷物を持った私

この時点ですでにやばい。

すぐにずり落ちそうになる大きなボストンバッグ。

それを右手でなんとか押さえつつ、周りの宿泊客の方たちの心配そうな視線をかすかに感じながら、よろよろと歩きだす。

 

今日は外は雨が降っているので、濡れない京都駅の地下自由通路を通って、アバンティ前のリムジンバス乗り場を目指します。

ホテルエントランスを出て、京都駅中央口のエスカレーターを2階分下りて地下2階へ。

買い物客で賑わうThe CUBEを通って、京都駅地下自由通路へ。

大きな荷物で2人分くらいの幅を取りながら、なんとか人混みの中をぶつからないように進みます。

中には、ご親切によけて道をゆずってくださる方もいます。ありがとうございます。

でも、重い、痛い、暑い。

もうだめかも。

行き交う人のコロ付きのスーツケースが羨ましい。

次からはコロ付きのスーツケースにしようと心に誓いながら、一歩また一歩がんばります。

学生の頃のマラソンのようです。

あの電柱までがんばろう。(地下街には電柱はないけど。)

そして、見えてくるゴール、アバンティ地下2階の入口。

やったー!見えたー!。

 

やっと着きました。

アバンティの中に入って、そのまま1階へ上がる気力は残っておらず、とりあえず、通行の邪魔にならないすみっこに陣取り、荷物を下ろす。

そして、しばし休息。

真冬だけど、暑いのでダウンコートを脱いで、額の汗を拭き、

やったよ、よく頑張った、と、自分で自分を心の中で褒める。

ひといき着いたら、再び右肩と左腕にボストンバッグを装備、アバンティのエレベーターで1階へ。

アバンティ1階のリムジンバス案内所手前に荷物も置けるスペースを発見し、そこで娘を待ちました。

あ~遠い道のりだった‥。

よくがんばったなあとしみじみ思いながら、

次回はコロ付きのスーツケースを持ってこようか、

いや、今回やれたから次回もボストンバッグでいけるんじゃないか、と変な自信も。

そして、気づく。

あ、そうか、待ち合わせ場所をホテルのロビーにして、手分けして運べばいいんだ。

‥。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

では、よい旅を!